☆「憲法改正」の真実

―対談、樋口陽一、小林節 ―



☆ 樋口陽一、小林節著 集英社新書、2016年3月初版発行

政権が「日本国憲法の改憲を推し進めようとすること」の異常さに、今、私たちは気が付かないでいる。本書を読み進めるうちに 自民党の改憲案がいかに多大な危険をはらんでいるか、自民党の改憲草案から読み取るたくらみ、どのような点に問題があるのかなどが次々に明らかにされていくので、全250ページを読み終えるのはあっという間であった。
 「経済政策優先」は、今の生活レベルに満足できない多くの人々の身近な要望であろう。しかし、つましやかな生活であっても満ち足りたひと時を過ごせる社会と、権力者に監視、強要されてびくびくしながらの生活では、どちらが望ましいと考えるであろうか。
 多くの方々に、今、是非お読みいただきたい。