伊藤正男  (逝去)


伊藤 正男(いとう まさお) 1923年(大正12年)生まれ、東京都府中市

 ▲1943年(昭和18年)12月東部6部隊(近歩3.補充隊)に入隊。 特別操縦見習士官

 ▲44年2月陸軍航空隊宇都宮陸軍飛行学校金丸原教育隊

 ▲45年1月第3航空軍第26錬成飛行隊(ジャワ)

 ▲ジャワ島タシクマラヤで敗戦。中部ジャワバロスタンビルで自主管理待機。46年6月 ガラン島。7月帰国、復員。陸軍少尉。

 ▲ひとこと

 天皇と天皇の国民は一体のもので、天皇の国に生まれたから日本人は幸せなのだと教えられ、皇国史観の支配的な中で育った。そのため、敗戦後は親不孝の罪は浮かばず、皇軍の加害と沖縄戦も知らず、親しい戦友の特攻死や輸送船団での戦死者が全くムダ死だったことで自分も死ぬべきだったと思った。だが年を経る中で、とにかく戦争だけはすべきでない取り返しのつかない誤りを繰り返さないためには「不戦」しかないと考えるようになった。