☆日本国憲法はこうして生まれた
―施行70年の歴史の原点を検証する―
☆ 川村俊夫著 本の泉社、2017年3月初版発行
川村講師が2017年9月30日(土)の不戦大学で講演しました。
テーマ:「憲法施行70年の今年、 戦後史の原点を検証する
その時のお話の中で、参加者の心の残ったのは、以下の事などでした。
・日独伊三国の中で、唯一、戦争を遂行した権力者が一掃されなかった日本
・GHQから「日本国憲法」を押し付けられたのはその戦争を遂行した日本国政府
・「押し付けられた新憲法政府草案」を当時の国民の過半数が支持
政府案の天皇制を支持 85%、反対13%
戦争放棄の条項を必要とする 70% 必要なし28%
(1946年5月27日、毎日、世論調査)
・衆議院、貴族院の審議を経て1946年111月3日公布、翌年5月3日施行
・日本国憲法施行から1年で、米国は、「軍隊を持てる憲法に改正」を押し付け
・施行から70年経て、日本国憲法は国民の支持により改正されることがなかった
・戦争、戦場体験を語る者が減るなかで、不戦のための草の根の伝播、対話が必要
著者、川村俊夫氏が、日本国憲法が生まれた時のことを多面的にとらえ、取りまとめた本書は、20世紀に入って「戦争違法化」の流れが世界に広まるなかで、今でも世界に誇れる「日本国憲法」であることを再認識させてくれるものある。
目次、はじめに、むすびをここに収録させていただいたので、是非、本書を手に取ってご一読いただきたい。