■上州金井沢金山について

尾瀬国立公園への玄関口、群馬県利根郡片品村の山中に、戦国時代の後期、甲斐の武田氏によって発見され、江戸時代の中期まで採掘された金山の跡がある。

『片品村史』には、金山に関する古文書が掲載されているが、その場所については
「恐らく今日木や草の茂るにまかせてその跡すら発見に困難であろう」と書かれている。

幕末の動乱期、すでに閉山になっていた金山の坑道内に、徳川方が新政府軍との一戦に備えて、軍用金の一部を隠したらしい。その情報がもたらされたのは、平成4年(1992)の初夏のことだった。

そして、

2人のトレジャー・ハンター、
高橋喜久雄八重野充弘とその仲間が、金山の謎に挑戦した。
片品村は良質の温泉をはじめ、スキーや山菜・キノコ採り、渓流釣りなどが楽しめる大自然に恵まれた土地である。
片品村の中心地、鎌田からそのまま国道120号を走ると、金精峠を越えて日光へ至る。北へ進むと、尾瀬沼から檜枝岐を経て会津へと導かれる。江戸時代はいずれも幕府にとって重要な街道だった。


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