食堂と思われるフロアーにはテーブルも椅子も何も残されていない。
残されたのは レトロな内線電話だけ。
力尽きた白鷺。
冷蔵庫の上には目の大きな猫が。
神殿のようなレリーフを施した柱。
そして、あの有名なホールへ。
想像していたのと違う雰囲気の場所にあった。
一番高くて、景色が良くて、光が差し込む場所だった。
5つ並んだアーチにしばしときを忘れた。
後ろ髪引かれながらもこの場所をあとにする。
そして ついに憧れのこの部屋へ。
薄暗い部屋に 大きな窓からの緑の光が差し込む。
白黒の部屋に緑の窓。
この場所に来れてよかった。
タイタニックの映画のように、一瞬にしてマヤカンが当時の美しい姿に戻ったら。
マヤカンとの別れ際、そんなことを思ってしまった。