第18回 「遊びの中の音」
- 今回は遊びの中の音についてお話しましょう。

赤ちゃんは、生後すぐから、目も見えるし、耳も聴こえていると言われています。
そんな新生児の時から、乳児期・幼児期へと、子どもは生活の中で、遊びの中で、本当に多種多様な音を聴き、聞かされて育ちます。
おもちゃ屋の私たちが気掛かりな事は、子どもが遊びの中で聞く音についてです。
現代社会で、よほどの山間僻地でない限り、静寂など望むべくもないでしょう。ですから、子どもが乳幼児期に耳にする音は、限りなく自然に近い、綺麗な音であって欲しいのです。もちろん大人もそうですが、1度刺激的な音に恒常的に接してしまうと、小さな音・優しい音・やわらかな音への感性が鈍ってしまい、ますます刺激的なものを求めるようになってしまう事です。
乳児期に手にするがらがらは、乾燥した木がカラカラとやさしい音で響き合うものが良いでしょう。おすわりが出来る様になって使い始めるプルトーイやローラーは、鈴や玉が可愛い仕草と共に、目も耳も、楽しませてくれるものが良いですね。叩く事に関心を示す時期には、きちんと調音されている、グロッケンや木琴が、遊び相手になってくれます。
ごっこ遊びが始まって、色々なおもちゃを使う様になる頃には、できるだけ電子音や合成音の出るものでない物を選んであげてください。
そして何と言っても子どもにとって最高の音は、いつも近くて聞くことのできる両親の肉声、やさしい語りかけであり、誉め言葉であり、笑い声です。
いつか人は、騒音の中で生きなければならない現代、せめて乳幼児期の育ちの間は、大人が音についても、ちょっと考えてみる必要があるかも知れません。

nic ドラム玉落とし

木製の塔の中にたくさんの木の玉が入っています。転がしたり、逆さまにするとコロコロカラカラという優しい木の音色とともに
木の玉が転がります。見て楽しく、耳にも楽しい乳幼児期のおもちゃ。
(ドイツ/ニック社製)
アウリスグロッケン

かまぼこ型の音板は真鍮製で、煌めきのある、優しい音色が特徴です。打棒は木製とハードラバー製の2種類がついており、それぞれ違った響きが楽しめます。
(スウェーデン/アウリス社製)
ドローリー

回転させると鈴が揺れ動きます。歩くことが楽しくなりはじめたら手渡してあげたい玩具です。
ネフ ドリオ

あかちゃんの大好きな球形を多用した木製のガラガラです。ヨーロッパでもっとも信頼性の高いスイス・ネフ社の製品で、ガラガラの中でも特に優れたものです。少し重めなので、生後六か月くらいからのあかちゃんにおすすめです。
(ドイツ/NAEF社製)