広尾小学校 の教育目標 は ともに学び ともに生きる 広尾の子を育てる

○ よく考える子  ◎ 心豊かな子  ○ 元気な子
 
<学校だより>

H23・3月 卒業・進級おめでとうございます
                
校長 熱田 和彦

 まだ寒さの残る3月ですが、日向では日差しの暖かさに春を感じます。校庭にある河津桜のつぼみの先が濃いピンク色になってきました。いよいよ進学、進級を迎える春です。子供たちは、一年の締めくくりのまとめに取り組んでいます。教室から元気のよい手を挙げる声が響いてきます。卒業や進級の時期に考えてほしいことがあります。毎日、学習に取り組む子供たち、そして私たちですが、「何のために学ぶのか」という問いに対していったい何と答えるのでしょうか。よい学校に入って、よい会社に入るためでしょうか。様々な答が考えられると思いますが、右の まど みちおさんの児童詩(児童のために書かれた詩)から考えてみたいと思います。テキスト ボックス: 朝がくると
      まど みちお
朝がくると とび起きて
ぼくが作ったのでもない
水道で 顔をあらうと
ぼくが作ったのでもない
洋服を きて
ぼくが作ったのでもない
ごはんを むしゃむしゃたべる
それから ぼくが作ったのでもない
本やノートを
ぼくが作ったのでもない
ランドセルに つめて 
せなかに しょって
さて ぼくが作ったのでもない
靴を はくと
たったか たったか でかけていく
ぼくが作ったのでもない
道路を
ぼくが作ったのでもない
学校へと
ああ なんのために

いまに おとなになったなら
ぼくだって ぼくだって
なにかを 作ることが
できるように なるために

 普段気にもかけていない身の回りにある物、当たり前の生活の中で自分が多くの物に支えられ、そしてその後ろにそれらを作った人がいることや作った人の思いがあることに気付かされます。「ぼくが作ったのでもない」という言葉に象徴されています。そして作者は、「ああ なんのために」と問いかけています。「いまに おとなになったなら ぼくだって ぼくだって」と決意をのぞかせています。最後の二行を 是非、子供たちに考えさせたいところです。「なにかを 作ることが できるように なるために」自分もこの社会を支えることができるようになるのだという決意で締めくくっています。ここに「何のために学ぶのか」の一つの答えがあると思います。ご家庭でお子さんと一緒にこの詩を読んでいただき最後の二行に「あなただったら どんな言葉をいれる?」と尋ねてみてはいかがでしょう。卒業や進級という大きな節目に、何のために学ぶのかとか何のために生きるのかという大きな目標について考えさせたいものです。

※この1年間、本校の教育活動に対しましてご理解とご協力をいただきましたこと、心より御礼申し上げます。



H23・2月 箱根駅伝に思う
                          副校長 土屋 康子

新年を迎える楽しみのひとつに、新春恒例の箱根駅伝があります。ここ数年、2日と3日は、朝からゆっくりとテレビ観戦を楽しんでいます。以前、大手町のゴール近くで、旗を振って応援しました。目の前を、選手が通り過ぎるのはほんの数秒でしたが、走る姿のかっこよさが、今も目に焼き付いています。
 今年の箱根駅伝も、順位の入れ替わり、シード権争い、中継所において、転倒しながらの襷リレーや繰り上げスタートなど、数々のドラマがありました。今年もまた、母校の襷を繋ぐためにひたむきに走る若者から、たくさんの感動をもらう2日間でした。
 箱根駅伝を観戦する度に思うことがあります。それは、人間の行動は、心の在り方が大きく作用するということです。別な言い方をすれば、心に湧き起こり、ついてまわる思い、情念といってもよいのかもしれませんが、その強さが行動を左右するということです。
 昨年のレースで襷を繋ぐことができなかった選手も、21秒の差で優勝を逃した選手も、「すまない」という思いを1年間抱き続け毎日練習に打ち込んできたそうです。おそらく、寝ても覚めても自分への悔しさと仲間への申し訳なさが、彼らを日々突き動かしてきたものと想像できます。
 選手への憧れや、向上心などが人間の行動の原動力になることは確かですが、箱根駅伝で思うことは、そのような理由だけではなく、責任を果たせなかったことへの無念さや、役割を全うできなかった自分への悔しさが、とても大きい力になっているように思います。
 「駅伝」は、世界の競技でも「えきでん」の名称が使われています。この日本的な襷リレー競走が、限りなく人の心を引きつけるのは、輝かしく走る姿に織り込まれている、長きに渡る選手の苦悩や涙、真っ直ぐな思いや努力などに、共感するからではないでしょうか。
 教育の役割は多岐にわたってありますが、自分に打ち勝つ強さや、意欲をもち続けて思いを果たす粘り強さなど、行動の礎となる「心」を強く育むことも、大きな仕事の一つです。
 そして本校児童の課題である「体力」の育成は、精神力の育成と重なると考えています。
 たくましい身体を育むためにも、子供たちの心を「鍛える」場づくりは、必要不可欠です。今後も、その充実に努めていきたいと思います。

 昨年12月には、学校評価にかかわるアンケートへのご協力ありがとうございました。結果は、別紙に載せてありますのでどうぞご覧ください。数値ではない部分で、広尾小学校をよりよくするためのアイデアをたくさんいただきました。実現に向け、努めて参ります。また、1月21日の学校公開《金管バンド移杖式・金融教育公開授業・講演会》には、300名近くの方にご来校いただきました。心よりお礼申し上げます。

今後も更に、理想を目指し、努力を怠らず、充実した教育活動を創っていきたいと思います



H23・1月 雨にも負けず 95周年記念学芸会
                  
校長 熱田 和彦

「東日本大震災により被災した方々のことを思うとき、僕たちは今できることのありがたさを感じ、今できることを精一杯やっていこうと思います。」学芸会の終わりの言葉の中に、このような思いが込められていました。どの学年もこれまで練習してきたことを、まさに全身で表現していました。体育館の屋根に当たる雨音にも負けず演技していた子供たちにとても多くの拍手をいただきました。子供たちも晴れやかな表情で舞台を降り、やり遂げた気持ちが、自信につながったようです。ご協力、お励まし、大変ありがとうございました。ここで学んだ表現力を学校生活に活かしてまいります。

 どうぞ、よい年をお迎えください。



H23・12月 モラル・バックボーン〜 かかわりの中で豊かな道徳性を 〜      
                  副校長 土 屋 康 子
 今年の春のことです。校庭や校舎をしみじみと眺める年配のご婦人がありました。
 「屋上からの景色を見せていただけますか。」とお申し出があり、お尋ねすると、卒業生だというのです。訳あって海外へ移住し、久しぶりの帰国とのことでした。屋上に向かう間、ご婦人は階段の手すりに触れたり、床を擦るように歩いたりして、学校内のあちらこちらの感触を懐かしんでおられるようでした。屋上に着き、四方に広がる景色を目の当たりにした途端、ご婦人の目から、涙がぽろぽろとこぼれ落ちました。あふれる涙をぬぐいながら、ご婦人は、こう話してくださいました。
 「私はこの学校で、モラル・バックボーンを確実に育てていただきました。そのお陰で、その後、どんな大変なことも乗り越えることができたのです。」
 『モラル・バックボーン』とは、初めて伺う言葉でした。それは、『生き方を支えるしっかりした道徳性の背骨』という意味と知り、女性の静かな語り口とともに、忘れがたい言葉になりました。
 それ以来、小学生という未熟で柔軟な時代にこそ、ものの見方や考え方、心の在り方、よりよく生きる姿勢等を育む必要があり、それは人との豊かなかかわりの中でこそ育つものだと、思いを強くしています。

11月19日、「創立95周年記念集会」を開催できました。
 区長の桑原様をはじめ、たくさんのご来賓の皆様、地域や保護者の皆様にお越しいただきました。心より感謝申し上げます。全校児童189人の笑顔が集まった「共同作品」を見つめながら、全員で「よろこびの歌」をドイツ語で歌いました。1年生から6年生までが、語りと唱歌で「広尾小の四季」を綴りました。6年生は、こう語ってくれました。「3月には、東日本大震災がありました。今、こうして友達と過ごせることの幸せを感じるようになりました。卒業までこのクラスで学べる日々を大切にしていきたいと思います。広尾小学校は、私たちのふるさとです。」その後、「ふるさと」を合唱する一人一人に、最高学年としての自信あふれる表情が見られ、95年に渡り、豊かなかかわりの中で「受け継がれてきた心」を感じました。
 本校では、「平成21・22年度人権尊重教育推進校」としての実践を基盤に置き、今年度も、道徳性育成の推進・充実を図っています。道徳の時間の指導を要に、全教育活動を通して、心の在り方、人間としての生き方等を学ばせていきたいと思います。特に大事にしたいのは、様々なかかわり合いです。子供たちは、満たされていることに慣れ、素直で穏やかですが、心身ともに逞しさや耐性に乏しい面が見られます。何気なく発した言葉の行き違いから、友達関係をこじらせてしまうこともあります。周囲の評価が気になり、自信のなさも感じ取れます。
 このような子供たちに、様々な人とかかわる機会を増やすことで、豊かな心を育みたいと思います。人とのかかわりを通して、「励まし合いながら最後までやり抜く」、「他の人とともに在ることに感謝し、前向きな気持ちで高め合う」等の、強く、温かい心や姿勢を育成していきます。
 そして広尾小学校を卒業する子供たち全てに、『モラル・バックボーン』を育みたいと考えています。



H23・11月 力一杯、自分に挑戦
                          校長 熱田 和彦

 今年も10月21日に渋谷区立小学校の6年生全員が国立競技場に集まり、陸上記録会が行われました。雨の心配もなく、恵まれたコンディションの中、子供たちは力を思いっきり発揮することができました。6年生は初めて競技場の入り口に立った時「うわー、大きいなー。」と口々に叫んでいました。雰囲気に飲まれている様子でした。更に開会式の後、種目ごとの呼び出しアナウンスに緊張感も高まっていました。
 この日まで6年生は、区の陸上の指導員の方々をお招きして、陸上競技の基礎を教わり、トレーニングを積み重ねてきました。また、朝練習を広尾中学校の校庭をお借りして続けてきました。これは、記録会当日の朝まで続きました。(記録会の終わった後も続いています。)本格的な指導を受け、子供たちは少しずつ力をつけてきました。まじめな取り組みで、自分の目標に向かって力一杯挑戦している姿は最上級生としてとても立派です。

 その結果、100m走、50mハードル、走り幅跳び、走り高跳び、800m走、1000m走、400mリレーとそれぞれ自分の記録を更新することができました。また、区代表として児童代表の言葉や区旗掲揚、記録証受け取りなど、堂々とこなす姿も立派でした。これからも何事に対しても力一杯挑戦し続けてくれることを期待しています。


H23・10月 感動の共有
〜創立95周年記念運動会・第3回広尾ふれあいコンサート〜 
                            副校長  土 屋 康 子
「宣誓!3月11日の東日本大震災では、多くの尊い命が奪われました。被災者の中には、家族や家、学校を失った小学生がたくさんいます。今、私たちは家族や先生、地域の方に支えられながら、ここに95周年記念運動会が開催できる幸せを、仲間とともに感謝し、正々堂々戦うことを誓います。」応援団長の選手宣誓の声が、力強く響き渡りました。平成23年9月23日、「創立95周年記念運動会」を開催することができました。保護者の皆様、地域の皆様の温かいご声援に、深く感謝いたします。

当日は、天候に恵まれ、澄み切った大気の中で、子供たち一人一人の精一杯の躍動が光り輝きました。演技や競技が終わる度に盛大な拍手が湧き、笑顔が会場一杯にあふれました。子供たちの活躍の数々が、見る者の心を動かし、集まった人々の思いを一つにしてくれました。子供の成長という感動を、総員で共有することで、本校の学校力がさらに高められた思いがいたします。

さて、肝心の子供たちは、万雷の拍手を浴びて、誇りに頬を紅潮させ、昂然と胸を張っておりました。力を出し尽くした爽快感や、先生や家族の期待に応えることができた満足感が加わって、それぞれに感動を覚えていたようです。また、友達と一緒に走り、踊り、力を合わせて戦い、声をからして応援した、その実感が、子供たちの仲間意識を育て、学年学校の一体感を強めてくれたようです。それは、仲間と一緒に頑張ったからこそ味わうことができた「努力の醍醐味」であろうと思います。

保護者の皆様からは、子供たちの演技や姿に対するご感想を、多数頂戴しました。

「誘導係の6年生が、かけっこでゴールした息子に、頑張って走ったことをものすごくほめてくれていた姿がビデオにあり、本人は何度もビデオを見て喜んでいました。」「6年生が中心となって進めているので、下級生たちはこれから先の自分たちを想像しやすく、とてもいい手本になっていると思いました。」「3,4年生の『広尾ソーラン2011』は、特に印象に残りました。今年は3.11東日本大震災の年の運動会という事もあり、子供たちの勇壮な踊りと元気なかけ声に、これからの日本復興への道のりの希望と光を感じさせていただいたからです。」「1,2年生の『パイレーツ オブ カリビアン』は、幼稚園の時とは違う大人っぽい曲と振りが格好よくて気に入っていたようです。カラフルな旗がとてもきれいで、風を切る音も気持ちよく、素晴らしかったです。」「組体操を食い入るように見る低学年の姿や2学年合同での競技を見て、広尾小は本当に縦のつながりが強く仲が良いなぁと感動しました。」

また、「空には子供たちの描いた絵が万国旗のように並び、地域の方々も笑いが絶えない。先生方は次の準備もぬかりなく、子供たちはだらだらすることもなく。スムースな運びが美しく感じられました。」等、運営面での貴重なご意見も頂戴しました。幼稚園との合同運動会も今年で8回目となり、種目数が多い分、どのように進行するかは工夫が必要です。お寄せいただいた多くのご感想や、運営面に対する数々のご意見を、次年度に生かせるよう努めて参ります。本当に有り難うございました。

101日には、「第3回広尾ふれあいコンサート」が行われました。今年度もまた、幼・小・中・高の連携の絆を深めるとともに、学校と保護者・地域が一体となって取り組める音楽行事として実施することができました。本校5年生の合唱、6年生の金管バンドの演奏は、日頃の成果を十分発揮できたと思います。また、幼稚園児の歌、中学校、高等学校の吹奏楽の演奏等、多くの子供たちから感動をもらうことができ、元気いっぱいになりました。

区長の桑原様、教育長の池山様をはじめ、ご来賓の皆様にご臨席を賜りました。また、たくさんの地域の皆様、保護者の皆様にお越しいただきました。心より感謝申し上げます。

さて、明日から秋休みです。後期もまた、保護者・地域の皆様とともに、子供たちの「一生懸命さ」が見られるよう、感動を共有できるよう、学校はよりよい教育活動を展開して参ります。



H23・6月

素直に感動、素直に行動(山中移動教室から)。 
                           校長  熱 田 和 彦

 紫陽花の花芽が大きくなってきました。校庭の木々の様子も初夏の装いです。4年生が、5月末に山中移動教室に行ってきました。天候に恵まれすべての予定行事をこなすことができました。初日、東名高速道を使って山中湖を目指しました。山中湖に近づくにつれ、遠くにかすんでいた富士山がどんどん大きくなってきました。まだ雪がたっぷり残って、富士山らしい富士山でした。
 子どもたちは、1.みんなで協力 2.山中の自然を味わう 3.自分のことは、自分でを目標に移動教室の生活に挑戦しました。時間を守り、協力して係の仕事を進め、植物や石など自然を観察していました。キャンプファイヤーでは上原小学校と協力してダンスや歌、ゲームを楽しむことができました。
 2日目のアザミ平ハイキング、木々の様子を観察しながら全員しっかり歩き通すことができました。山びこを体験したり、流れる霧の様子に感動したり、都会では経験のできない体験ができました。「私、初めて霧の動いているのを見て感動しました。」素直な声がとても印象的でした。
 ナイトハイクでは、興奮しておしゃべりが止まらなくなった子もいて思い出に残ったことと思います。3日目は朝から雨が降ったりやんだりしていましたが、フィールドセンターに着くころは霧雨に変わり、ガイドウォークも体験できました。
 3日間、子どもたちの素直さが光っていた移動教室となりました。ハイキングを歩き通したことや仕事を協力してきちんと果たせたことを自信につなげ、今後高学年として学校生活を充実させてくれることを期待しています。 



H23・5月

風薫る。 
                           副校長  土屋 康子

 「風薫る」は、初夏の涼しい風がゆるやかに吹くときの様とあります。校庭の木々は、桜が散ると一気に芽吹き、あっという間に緑の世界を創りあげます。この季節、新緑の息吹をたっぷり含んださわやかな風を誰もが心地よく感じることでしょう。明日から始まる連休には、思う存分5月を味わっていただきたいと思います。


H23・4月

スタートの春です。
                           校長  熱 田 和 彦

花の春に迎えられて平成23年度がスタートしました。校庭の桜が入学した子どもたち、進級した子どもたちをさわやかに、温かく迎えてくれました。ご入学・進級おめでとうございます私、熱田和彦もこの4月1日に中馬民子校長先生の後を受け、伝統ある広尾小学校に着任いたしました。先輩方の築かれた広尾小学校の伝統を大切にして、子どもたちのために力を尽くしていく所存です。ご支援、ご協力の程よろしくお願い申し上げます本年度は以下のような教育目標を掲げ、様々な教育活動を通して、目標の実現に努力します教育目標の実現のために、人・もの・自然・文化とのかかわりを深めてまいります。人は人の中でこそ育つと考えます。かかわりこそが人を高めてくれるからです。同じように、ものや自然、文化とかかわり、その中でそれらに支えられていることに気付き、生かされていることを学ばせたいと考えていますそしていつか自分も自分の意志で支え合おうと考えることができるようにと期待しています。ご家庭のご協力もどうぞよろしくお願いいたします。学校と家庭、そして地域、お互いがそれぞれの役割を十分に果たしながら、足りないところは、相互に補完し、理解し合っていくことが大切と考えます。ご理解とご協力をお願いいたします子どもが大切にされ、保護者や地域の方々が子どもを安心して通わせることのできる学校を目指して職員一同、日々努力していきます本年度もどうぞよろしくお願いいたします。


ホームへもどる



copyright (c) 2009-2012 渋谷区立 広尾小学校 All rights reserved.
〒150−0011 東京都渋谷区東3丁目3番3号
電話03−3400−3570 FAX03−3400−3899