盆栽の基礎知識
盆栽は(浅い鉢)の中の小さな自然です。小さな自然を眺めていると心が落ち着きます。ましてや自分が丹精込めて育てた盆栽となると愛着がわきます。盆栽を眺めて楽しむのもよし、自分で盆栽を育てて楽しむのもよしです。でも、せっかく盆栽とお友達になるのなら、盆の中の小さな自然を創造するまさに芸術作品を作り出す楽しみを味わってみませんか。
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1.[盆栽の楽しみ方]

松柏盆栽・・・黒松・五葉松・杉・杜松(としょう)・真柏(しんぱく)など
花物盆栽・・・さつき・梅・ボケ・海棠など
雑木盆栽・・・もみじ・けやき・楓・ブナなど
実物盆栽・・・姫りんご・かりん・まゆみ・ピラカンサなど
草物盆栽・・・竹類・笹類・シダ類・山野草類など
    といろいろな盆栽の種類がありますので自分の好みに合った盆樹を選んで育ててみてはいかがでしょうか。

2.[盆栽の種類]

盆栽にはいろいろな樹形があります。その樹のもつ個性を引き出す樹形にすることが大切です。

模様木・・・幹に曲がりを持ちながら立っている、割と多く見られる姿
直幹  ・・・盆栽の基本的な樹形で広い野山にすっくと立つ杉やひのきの姿
株立ち・・・1株の株元から何本もの幹が出ている姿
文人木・・・昔画家や文人に好まれたようで枝数を抑えひょろひょろとした姿
懸崖  ・・・崖から倒れそうに立っていて樹冠が根元より低い位置にある姿
石付  ・・・石を抱き込みながら根を伸ばす岩島の姿
その他・・・斜幹/双幹/根連なり/筏吹き/吹流しなど

 以上のように盆栽にはいろいろな樹形がありますが、まずはポピュラーな模様木がお薦めです。

3.[盆栽の樹形]


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盆栽とお友達になる上で覚えておいたほうが良い用語を紹介します。

根張り・・・根が地上を這うように出ている部分を根張りと言います。
       根張りは大木や古木を支える力強さを表す重要な部分です。
       一般的には八方根張り(八方に根張りが伸び
       ている状態)が良いとされています。


立ち上がり・・・根張りから幹に向けて曲を画きながら移っていく重要な部分
       です。根張りと同様幹を支える力強さが要求されます。


幹模様・・・[盆栽の樹形]でも述べたようにいろいろな樹形があります。
       大切なことはそれぞれの
盆樹の持つ個性を活かした自然な幹の姿
       することです。

枝ぶり・・・盆樹の枝は一般的に円錐形にまとめます。枝の長短や強弱の
      バランスがとれた美しい姿
が求められます。

樹冠・・・盆樹の幹の一番先(成長点)の部分は盆樹全体に帽子を
       かぶせたような姿にします。この帽子を樹冠
と言います。
       樹冠は盆樹の大きさや樹形によって大きさが異なります。大切なことは
       大き過ぎず小さ過ぎず盆樹全体にバランスのとれた樹冠に仕上げる
       ことです。

役枝・・・盆樹の樹形を形成する重要な枝で、立ち上がりに近い部分から一の枝、
       二の枝、三の枝、、、と一定の規則に従って続き先端に樹冠が
       形成されます。大切なことは
役枝を中心に全体的にバランスの
      とれた美しい姿にまとめる
ことです。

4.[盆栽の用語]

けやきの冬の様子

     肥料を与える時期や与える量は盆栽の種類によって異なりますので一般的な
     説明をします。


盆栽に適した肥料・・・・・肥料には油粕や骨粉や腐葉土のような有機肥料と化成肥料
     があります。盆栽にはやさしい効目でゆっくりと効く有機肥料を使います
肥料を与える時期・・・・・肥料を与える時期は基本的に春と秋の年2回です。
     春は新芽が伸び始める前のお彼岸の頃に与えます。(芽出しの肥料といいます)
     秋は涼しくなった9月上旬に与えます(実りの肥料といいます)
     その他に黒松は生育旺盛なので1月3月5月7月9月11月の奇数月に肥料を与えます
     また花後に植替えを行わない花物盆栽は花後の肥料を与えます
     椿や山茶花のような常緑樹は1月に寒肥を与えます。 
     (詳しくは黒松やさつき等のページをご覧下さい)

5.[基本的な技術]

剪定方法や芽切りや植替え方法など盆樹の種類によって異なりますので、詳しくは黒松やさつき等種類別にご覧下さいここではあくまでも基本的な部分をご紹介します。

植替え植替え時期:多くの盆樹は春のお彼岸の頃に植替えを行います
      春に植替えを行うとその後新しい根が伸び秋までには盆樹が
      充実するからです。しかし花を楽しむさつきは花芽を痛めない
     意味から花後に植替え
を行います。またボケの種類は春に
     植替えを行うと根の病気になりやすいので秋9月の上旬

      行います。
      植替えの用土は盆樹によって異なりますので、ここでは一般的な
      用土を紹介します。黒松は砂(桐生砂や川砂)を多めに赤玉土と
      混ぜます。五葉松は赤玉を多めに桐生砂と混ぜます。
      さつきは鹿沼土単用です。雑木類は赤玉を主体にします。
      (詳しくは各盆樹の種類別にご覧下さい。)
      植替え方法鉢の底に粗めの土を薄く敷きます。その上に用土を
      敷きます。次に根を整理した盆樹をすり込むように用土に
      馴染ませます。この時盆樹の正面と鉢の向きを間違えないように気を
      つけます。盆樹がすっかり安定したら鉢穴から通した針金で
      盆樹の根を固定します。そしたら残りの用土を鉢の上まで
      入れます。入れ終わったら竹箸などで用土をよく突っつき
     
用土と根を馴染ませます。用土が沈んだら足します。
      用土が鉢の縁よりやや低めにしウォータースペースを作ります。
      最後に用土の表面に苔を敷いたり化粧砂を敷いたりします。

盆栽の楽しみ方

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盆栽の種類
盆栽の樹形
盆栽の用語
基本的技術(植替え)

水やり 昔から水やり3年と言って水やりは簡単なようでなかなか難しい
      もので、水やりを失敗すると大切な盆栽を枯らしてしまいます。
      盆栽の水やりの基本は用土が乾いたら鉢底から水が流れ出る
     位にたっぷりと水を与えること
です。盆栽の中でも特に黒松とさつきは
      水を欲しがりますので水やりは欠かせません。盆樹によって水の与え方が
      異なりますが、一般的には春と秋は毎朝一回たっぷりと与えます。
      夏は用土がよく乾くので毎日朝夕2回たっぷりと与えます。
      また夕方与える時は盆樹の頭から水をかけ盆栽全体の温度を下げます。
     冬は2〜3日に一回たっぷりと与えます。また、梅雨時は盆栽が毎日
      じめじめして根腐れを起しやすいので用土を良く見て水やりを控えるようにします。

6.[肥料の与え方]

基本的技術(水やり)

肥料の与え方

盆栽とお友達になるために基礎的な知識をお伝えします。ご参考にして下さい。

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